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Neue Frutiger World が Good Design 賞のベスト100・ロングライフ賞を受賞しました

本日、東京の六本木で開かれた授賞式に行ってきました。賞状とトロフィーです。

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エントリーのときに提出した解説の文章から抜粋して、この書体ファミリーの解説とします。

* * *

Neue Frutiger (ノイエ・フルティガー)は、1970年代から30年以上の間、世界各地の空港や駅などで使用されてきた、読みやすさに特化した欧文書体Frutiger のアップデート版です。私とフルティガーさんが共同で開発した書体の1つで、2008年から2009年にかけて制作しました。

フルティガーさんは残念ながら2015年に亡くなられましたが、彼の残したこの書体のコンセプトを基盤にして、ラテンアルファベットの枠を超え、さらに発展してさまざまな言語で展開されているのが、今回受賞の対象になったNeue Frutiger World のシリーズです。もともとラテン・アルファベットの書体として開発されたNeue Frutiger ですが、自然な読みやすさを追求するというコンセプトのもと、東ヨーロッパの言語、日本語・韓国語・中国語にも対応が進みました。いずれも、現地でその言語に親しんでいるデザイナー達との共同作業の結果です。

アドリアン・フルティガーさんの思想、つまり、「文字は情報を伝えるための道具であり、その道具の形が不自然ではいけない、読む人の気持ちを最優先に」という考えを世界中のデザイナーが受け継いでいく。Neue Frutiger World は、そういう意味を持ったプロジェクトでもあるのです。

* * *

そして、いまから10年前に始めた当ブログでも、アドリアン・フルティガーさんとベルンでこの Neue Frutigerの制作をしている時期に書いた記事があります。私がその時に考えたこと、見た風景、Neue Frutiger Condensed の特徴についての解説が収められているので、リンクします。

世界的な書体デザイナーって(3回シリーズ・1)

世界的な書体デザイナーって(3回シリーズ・2)

世界的な書体デザイナーって(3回シリーズ・3)

フルティガーさんと共同作業

フルティガーさん 形を見る眼

Neue Frutiger Condensed 発売






by type_director | 2019-10-31 21:42 | お知らせ | Comments(0)
TypeTalks 第49回は『英文サインのデザイン』刊行記念 「日本の英文サインのガラパゴス化を止めよう  ― デザイナーにできること」

10月下旬に刊行される書籍『英文サインのデザイン』の共著者であり英文翻訳の専門家である田代眞理さんといっしょのトークです。

デザイナーの視点と翻訳家の視点の両方から、英文のメッセージが伝わるためのより良い方法を探ります。

場所は、東京・青山の青山ブックセンター。

時間は、2019114日(月祝)13001500です。

詳細とお申し込みは こちら


by type_director | 2019-10-01 18:36 | お知らせ | Comments(0)
TypeTalks 第48回は 「アートディレクターとタイプディレクターによる ロゴタイプのデザイン」

アートディレクターの葛西薫さんといっしょに、これまで私が関わって形になったロゴ制作のプロセスについて振り返ります。

一番新しいところでは東京造形大学の新ロゴですが、サントリーや虎屋の欧文ロゴ制作時のことなどについてもたっぷり話します。

場所は、東京・青山の青山ブックセンター。

時間は、20191026日(土)18002000です。

詳細とお申し込みは こちら






by type_director | 2019-10-01 18:22 | お知らせ | Comments(0)
古い町並みの文字と看板(2)Herzogenaurach
バイエルン州の Herzogenaurachの町には、真ん中の通りに高い塔が2つあります。
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一方の塔には、こんな時計がついています。風の強い日でした。町では文化祭的なお祭りをやっていたので人の通りも多かったです。ロックバンドのライブ演奏の音が始終響いていました。
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もう一つの塔の下の方には、丁寧で細かい細工の Herzogenaurachの紋章が道の方に突き出ている。人の大きさと比較してもらうとわかりますが、ぶら下がっている紋章と周りの唐草の高さは1メートルくらいあるんじゃないか。
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近寄って、逆側にまわって紋章を正面から見た。
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鉄製のこういうのを「看板」と言えるのかどうかちょっとわかりませんが、この町のこういう看板は、どれもすごく凝っています。ドイツの他の町で、ここまで細かいのはお目にかかったことがない気がする。作る人が違うから当たり前なんだろうけど、1つ前の記事の Bacharach の Post-Hof とは全然違う。

これは肉屋さん。
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薬局。その名も「太陽薬局」。
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このホテル、日本風に言うと「王冠亭」。なので、壁から通り側に伸びた看板にも王冠が。
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レストラン「金牛亭」。
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この通りの途中に観光案内所があり、この町の看板がすごい理由を尋ねたら、町の真ん中に鍛冶屋さんが2件あるんだと教えてもらい、納得しました。

そのうちの一件の鍛冶屋さんの門の上の飾り。この細かさが、ここまで見てきた看板と近い。
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この目抜き通りを外れると、ふつうのドイツの町並みになりますが、この右の建物のように帽子をかぶったような形になっている家もこの地方の独特の様式のような気がします。ヘッセン州ではこんな形の建物を見たことがない。
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ちなみに、この町のはずれにはスポーツ用品のアディダスとプーマの社屋とアウトレットがあって、風景も旧市街とは対照的です。これはアディダスの社屋とアウトレット。
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アディダス・アウトレットの駐車場はこんなだった。
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by type_director | 2019-10-01 04:02 | 公共サイン・標識・観光案内 | Comments(0)
古い町並みの文字と看板(1)Bacharach
ライン河沿いの古い町 Bacharach を歩いてみました。

小高いところから町を見下ろす。少しだけ川と白い遊覧船が見えます。
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町並みはこんなふうで、奥の丘の斜面は葡萄畑になっています。

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壁に「1571」と書かれている。
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別の建物、旧郵便局の木製の扉が立派でした。
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その木製の扉の右の壁の下の方、大人のすねくらいの位置にあるのがこの鉄の扉、「Briefe(封書)」と書いてあります。そうすると、これは封書の投入れ口なのか。
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上を見ると立派な鉄製の看板が吊り下げられています。
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ブラックレターで「Post Hof」と書いてある。ストロークを立体的に組み合わせた処理が見事です。
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by type_director | 2019-10-01 00:34 | 公共サイン・標識・観光案内 | Comments(0)