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ローマ時代の出土品
私の町からちょっと離れたところにあるザールブルク博物館、古代ローマ時代のものが多く展示されています。

この小高い山の稜線に沿って最初の木造の要塞ができたのが西暦120年で、西暦200年ころまでには2000人のローマ兵が駐留するような大規模の城郭ができたそうです。その後すっかり忘れられ遺跡となった城郭の修復が始まったのが19世紀終わりです。2005年にユネスコ世界遺産にも登録されました。

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この盾は復元したもの。
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碑文もあります。西暦260年のものだそうで、アウグスブルク出土です。
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A の字の真ん中にある、S字状にまで変形した横棒が特徴的です。

この下の写真は、ローマの碑文の代表格ともいえるあのトラヤヌス記念柱の堂々とした文字と比べると柔らかくふわっとしています。
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生活の周りのものの出土品もあります。高さ25センチメートルくらいのこの壺には、「VALEAS(乾杯)」と書いてあるそうです。
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計量用の、石でできたおもり。「XXIIII」と刻んであって、24ローマポンド。Xを重ねたことでちょっと手間を省くことができた感もいい。下にあるのは2ポンドだそうです。
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ガラスの器のかけらに見える大文字 N 。私的には、左上の角にセリフがないのが萌えポイントでした。
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by type_director | 2019-03-30 13:51 | Comments(0)
単語の区切りかた

ドイツのデザイン雑誌『novum』がちょっと前に届きました。「Typography Special」号で、私のインタビュー記事も載っています。

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英語でもドイツ語でもフランス語でも、文章を組むときに、単語の途中で改行する必要が出てくることがあります。そのときにどこで切っていいのか決まりがあって、たとえば「typography」という英単語ならば「ty·pog·ra·phy」の点のある3箇所のうちどこかで切って良いことになります。つまりここでは、表紙だからかハイフンは省略されていますが、改行はちゃんと英語のルールに従っているわけです。

改行して良い位置は、かりに似たような単語でも言語によって若干違うことがあります。ドイツ語のオンライン辞書では「Typografie」は「Ty·po·gra·fie」なのでちょっと違います。その言語の辞書を引いてみることをおすすめします。


(この記事では、英語はオンライン辞書 www.merriam-webster.comを、ドイツ語は www.duden.deを参考にしています。)


by type_director | 2019-03-24 18:13 | Comments(0)
TypeTalks 第46回は「カリグラフィーの書体の変遷」

ABCでabcを語ろう! TypeTalks 第46回は、「ローマからアルファベットを巡る旅 — カリグラフィーの書体の変遷」です。毎回人気の、ミュリエル・ガチーニ先生に語っていただきます。

西洋カリグラフィーの第一人者、ミュリエル・ガチーニ先生(MGスクール校長)。TypeTalks 第39回「西洋紋章の基本」、第43回「書の歴史(メソポタミアから出発して5000年にわたる古代文明をたどり、ヨーロッパの文字の発展について)」に続き、3回目となる今回のテーマは「ローマからアルファベットを巡る旅」です。


開催は、2019年4月13日(土) 18:00~20:00です。

場所は、東京・青山の青山ブックセンター。


詳細とお申し込みは こちら



by type_director | 2019-03-13 18:30 | お知らせ | Comments(0)
Acanthus と DIN Next

きのう朝、フランクフルトのメッセ付近から中心部まで歩いてきました。韓国から来たデザイナーと会って、本屋さんに行ってタイポグラフィやレタリング関係の本をいっしょに物色してから本屋さんの地下のカフェでゆっくりお茶を飲み、一階にあるペーパーバックのコーナーも見ようかといって一回りしたところで、私の書体 FF Acanthus Italicで組まれたタイトルの本が平積みになっているのを発見。即買いしました。

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裏側の紹介文のところは
FF Acanthus Regular でした。
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FF Acanthus の Regular や Open はちょくちょく見るのですが、イタリック体のカバーは今回が初めてです。イタリックは、G のシャープなセリフと y の柔らかさが良いコントラストになっているところがポイントで、この著者の名前を表すのにぴったりです。この書体を選んでくれてありがとう! また、表紙のイラストの炎の柔らかさとも響きあってます。


そのデザイナーが次の目的地のイタリアへ向けて旅立ったところで、今度は私の連れ合いといっしょにフランクフルト郊外のショッピングモールへ。


こんなところで、DIN Next Black が!といって喜んでいました。

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こんなふうに、書体デザイナーはセールで安く買い物ができるより、自分の書体が使われている場面に遭遇することが嬉しいのです。








by type_director | 2019-03-10 15:13 | 小林章の欧文書体 | Comments(0)