ロンバルディック体といえば、頭に浮かぶ書体デザイナーがいます。40歳頃から書体デザインを始めて100以上の活字書体を世に出したアメリカの Frederic Goudy (フレデリック・ガウディ、1865–1947)です。

その Goudy の書いた本『The Alphabet』には、彼本人による文字の図版と解説でいろいろなスタイルの書体が載っています。
巻末には、A から Z まで1ページごとに自作のブラックレターからローマン体の大文字小文字までを1文字ずつ並べた図版もありますが、前半の解説部分でこんなふうに1種類の書体で A から Z まで片ページ全部を使っているのはロンバルディック体とブラックレター体だけ。表紙のタイトル文字「Alphabet」をはロンバルディック体の A とブラックレター体で組んでいることからも、この書体に魅せられていたのではないでしょうか。
Goudy の書体はデジタル化されていて、この
Goudy Text には大文字が2種類収められています。デフォルトがブラックレター体、オルタネートとしてロンバルディック体があります。下の図2行目はロンバルディック体大文字とブラックレター体の組み合わせ。
前の記事で参考にした
このページ の最初の単語
を組んでみるとこうなります。聖書や写本で見るイニシャルの文字には装飾をたくさん盛り込んだものが多いので、ロンバルディック体の大文字にイラストレーションを加えても面白いと思います。
そういえば、私が高校の頃によく聴いていたこのロック系の
アルバムも、ジャケットに装飾をほどこしたロンバルディック体を使っていました。