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Type& を振り返って

Type& 1日目が終わって3日経ち、ようやく何か書く時間ができました。毎年11月はそうなのですが、今年はそれに拍車がかかって、この3日間で、通常の仕事の他に、仕事とは別枠で時間をとって関わっているデザイン関係の審査あり、連載と特集記事あわせて2本の原稿締切があって、けさその原稿と図版を送ってやっと一息ついた…と思ったら、別のデザイン賞の審査会事務局からのメールが入っていて、選んだ作品へのコメントや感想などを12月3日までに動画で送ってくれとのことでした。もちろん締め切りは守ります。

審査会への参加は、自分の休暇を使ってしています。文字の面白さ奥深さを伝えたい思いだけでなく、自分の勉強のためと思っているので。だから、一点一点の作品の細かいところを見ていると丸一日経ってしまっていることもあります。

そしてこの3日間、Type& を振り返ってずっと思っていたことがあります。参加者のかたからいただいた質問に十分お答えできたのかな、こう答えたらもっとよかったのかな、という自問のような反省のような気持ちです。

麥倉さんの講演のなかでもこのブログを紹介していただいたので、ひょっとして質問の答えに満足いかなかった人が読んでいたら、と思ってこの記事書きます。

日本でも他のアジアの国での講演でもよく質問されることがあります。今年の Type& でいただいた質問の中にもいくつかあったのですが、「欧文書体と和文(あるいは中文)書体の良い組み合わせは何ですか」「XXに合う書体は何ですか」という問いかけに対して、私は残念だけど限られた時間の中で答えを出すことができません。実際、Type& の講演者のかたも特定の書体名を挙げての答えは避けていました。それは、知らないから答えられないのでなく、知れば知るほど、あるいは実際のことを考えれば考えるほど、適当にその場をかわすようなことができなくなっちゃうんです。

Type& の場では、私は(たぶん)こういうことをお伝えしました。

まずその文章は何を伝えたいのか? 文字の大きさは? から始まっていろんなことを聞いてからお答えしたい。

それを実際にするには講演の後の数分内でしかも次のご質問がいくつも待っている状態では即答や断定は難しい、ということなんです。

ちょっと書体から離れて、こんな質問を想像してみてください。

「絶対失敗しない服の組み合わせとは?」

「○○な服に似合う靴選びのコツは?」

それと同じで、おすすめする前に聞かなくてはいけないことがたくさんありますよね。夏の海に行くの? 冬の山登り? 友人の結婚式? 会社の面接? 面接だって、業種によってはあまり堅苦しくない方が好印象の場合がありそうですね。そういったことを調べてからお伝えできたら、きっと満足していただける答えに近づくんじゃないか、と思います。





by type_director | 2021-11-28 17:07 | Comments(0)