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DIN 5008
最近、アパートの地下ガレージの件で大家さんとメールでやりとりすることが多かったので。いまさら?と言われそうだけれど、手紙の書き方もちゃんと勉強しなきゃ、と思って本を購入しました。

公務員として市役所で働いている長男にそれを話したら、「ああ、DIN 5008?」と言われた。聞いてみると、役所などではあたりまえに書式を統一しているから、手紙の書き方といえば即「DIN 5008」らしい。届いた本には、ちゃんと表紙に「新しい DIN 5008 に準拠」と書いてある。
DIN 5008_e0175918_04471292.jpg
DIN は工業製品の規格だけなのかと勝手に思っていましたが、ドイツの規格協会(Deutsches Institut für Normung e.V.)の略称だから別に工業製品だけではないわけだ。

手紙の書き方の手引きを買ったのは、文章の丁寧な書き方を参考にしたかったからなのですが、文章よりもまずスペースの使い方やハイフンとダーシの使い分けなどが細かく書かれていて、そっちの方に感心して読み入ってしまいました。

スペースなら、たとえば「30 cm」のように、数字と cm とのあいだにちゃんと一つスペースを入れる、と例が示してある。しかも、例にはスペースが入っていることがわかるように青の中黒で示されているのが親切。

ハイフンとダーシの使い分けでは、「◯◯から◯◯まで」の部分にはダーシを使うとしてあって、ダーシの前後にはスペースを入れるように中黒で示されている。英語圏の『The Chicago Manual of Style』では前後にスペースなしですから、世界共通ではないわけです。)
DIN 5008_e0175918_04471290.jpeg

その他にも、引用符のところでは、他人の話し言葉を引用する例のほかに、皮肉として表現をしたい場合にも使う、と注意がある。これもまた親切です。例文では「“礼儀正しい”言葉をありがとうございます」とあった。これは、本当はその言葉が礼儀正しくなかったことを皮肉るニュアンスを込めているのです。

日本のニュースを読んでいると、カギカッコや引用符でくくられている単語があまりにも多いと感じます。自動車の記事で『名車』とあったり、別のニュースに「“幸せ”を届ける」と書かれたりすると、ときどき戸惑うことがあります。

by type_director | 2021-07-25 08:04 | 欧文組版のマナー実例 | Comments(0)