先週、ネットで古本を購入しました。そのときに送られてきた封筒に貼ってあった切手です。ドイツの歴史上の重要な人物らしいです。左のほうは Bodoni で、右のは Garamond で組まれています。
日本の人から今でもときどき尋ねられるのは、「国を象徴する書体があるって本当ですか?」「イタリアに関係するものは Bodoni、フランスに関係するものには Garamond で組むのが常識ですよね?」みたいなことです。それは、単なる都市伝説です。この切手でわかるとおり、何の問題もありません。
このブログの最初の方の記事には、
「書体は特定の国の雰囲気を持ってるの?」シリーズがありました。それも参考にしてみてください。
「問題を起こしてしまう書体選び」の話は、人の注意を引きつけるので伝わりやすい。実際は、たいていの書体はどの国で使っても問題ないんです。独特のクセのある筆記体とかは、読み慣れていないと C か T かわかりづらい、みたいなのはありますけどね。
でも、「どの国で使っても全然問題ないよ」という話にはセンセーショナルな要素がないので、広まりやすいのは都市伝説の方になっちゃうんですよね。
フツーに使われている例をここで見て、やっぱり使って大丈夫ってことが伝わればいいかなと。
「Futura という書体にはナチスのイメージがまとわりついている」なんて都市伝説もありました。それについては、専用のブログ
「ここにも Futura」をつくっています。
このブログが始まったのは2009年の3月6日ですから、今日でちょうどまる3年です!