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1930年代の活字書体 Peignot

先週あった少人数でのオンラインお話会で、ある人からの質問をきっかけに活字書体 Peignot(ペイニョ)についての話で盛り上がりました。そのときに参考に出した出版物。

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じつはお話会の準備をするまで、この出版物がどんなものかよくわかっていないのに持っていたのですが、情報交換をするうちに少しわかってきました。

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この組版も斬新で美しいです。

話し会の締めくくりの言葉は、「ときどき良い物を見て、目と心を洗わないとね!」でした。


# by type_director | 2022-01-13 17:03 | Comments(0)
スラッシュ

いまドイツで呼びかけられている Covid-19 感染予防策で「2G」は「geimpft(すでにワクチン2回接種済みの人)または genesen(感染症回復者)」であることが証明できる人で、食料品など生活必需品以外の買い物の時はその規制が適用されます。飲食店の店内で食事する場合などは「2Gプラス」で、それは2Gであるうえに事前に検査して陰性の証明ができる人という意味です。

元日、テレビでウイーン交響楽団の新年コンサートを観ていました。コンサートの途中に写る観客はすべてマスクをしています。

ときどき画面に下のような字幕が出ました。字幕の意味は、参加者と観客のすべてがワクチン2回接種済みまたは回復者でしかも検査済みの「2Gプラス」であるということです。ここでの「geimpft/genesen」のスラッシュは、「または」の意味。

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コンサートのあと続けてテレビを見ていたら、スキージャンプの大会でガルミッシュパルテンキルヒェンからの中継に切り替わり、それも続けて観ました。

きょうのドイツの新聞の冬季スポーツの記事では、「2021/2022」と書いてあります。

スラッシュ_e0175918_16380597.jpg

ここでもしダーシ(ダッシュ)を使って「2021–2022」としたら「2021年から2022年にかけて」のまるまる2年間の期間という意味になってしまうところ、「2021/2022」とすることで、「2021年の最後の期間から2022年初めの期間にかけて」という意味になります。冬季スポーツの場合に便利です。

このスラッシュは年をまたぐものなら冬季スポーツ以外でも使われます。前の記事で書いた DIN 5008 準拠の手紙の書き方 にも、「2022/2023」として年をまたいだ秋冬のカタログのことを示す例がありました。

スキージャンプの大会で優勝した小林選手のおかげで、それまでドイツの人には発音がむずかしかった Kobayashi という名前も知られてきているようです。少し前、地方公務員をしている長男が仕事の電話で名前を告げた時、相手から冗談で「君はスキージャンプ会場にいるんじゃないのか」と言われたそうです。


# by type_director | 2022-01-02 06:36 | 欧文組版のマナー実例 | Comments(0)
分別リサイクルのための Triman シンボル

ドイツではテイクアウトの食品の容器がどんどん紙のものに代わってきていて、プラスチック容器はほとんど見かけなくなってきました。

きのう、買い物でお昼が遅くなったので KFC で買って持ち帰ることになり、食べ終わってからバケットの横に見慣れないシンボルがあることに気づきました。人型の手の先の矢印がいくつかに分かれています。

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調べたら、フランスのエコロジー協会 ADEME によって2015年に定められた Triman と呼ばれるリサイクルの記号でした。フランスでは現在ほとんどの商品にこれをつけることが義務化されているそうです。案外こういうところは見ていないもので、全然知らなかった。

このシステムは親切で、何をどのコンテナに入れるのかという分別のしかたが分かりやすく図示されています。たとえばこのバケットのパッケージならば、紙でできているフタ、同じく紙でできている胴の部分の両方をリサイクル専用のコンテナに入れるということがわかります。

プラスチックなど紙以外のものならば別のコンテナに入れるようにうながすわけで、こちら でいくつかの例が挙げられています。




# by type_director | 2021-12-30 14:55 | Comments(0)
約40年前の市電の方向幕

大きくなった子供たちから面白いものを見せてもらえることがあります。

ドイツのルール工業地帯の都市 Bochum で長男が譲り受けてきたのは、市電 Bochum-Gelsenkirchner Straßenbahnen の1976–1982年に製造された Typ M 車輌の不要になった側面の方向幕。車庫も見学させてもらったらしい。

長男のアパートで幕を観察させてもらいました。幅が1メートル以上あるので、広げるのも一苦労。

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一部日焼けしてるのは、長いこと使われた部分なのでしょう。

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字の形がいい味出してます。
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文字間の取り方も参考になります。この赤いのなんか、字形よりも縦線の間隔のほうを重視して並べたんだろうな、という見方をするとわかる気がします。

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# by type_director | 2021-12-27 16:57 | Comments(0)
スーパーマーケットの陳列棚に見る時代の変化(2)人種差別反対を表明する動き

TVコマーシャル、店舗のポスター、広告の中の写真などでは、これまでゲルマン民族系の白人モデルに中心に扱ったものが多かったのですが、画面に登場する人種の極端な偏りをなくそうという動きが主流になってきているようです。これは、ドイツの大手スーパーマーケットの今年の年末のあいさつを兼ねた広告です。

スーパーマーケットの陳列棚に見る時代の変化(2)人種差別反対を表明する動き_e0175918_00030033.jpeg

「Frohe Festtage!」とあるのは直訳すると「良い休日を!」ということなのですが、「クリスマス」という言葉を入れないのはキリスト教信者でない人に対してもお祝いの言葉を届けたいから。

そして、スーパーマーケットの陳列棚にも変化が見られました。長年 Uncle Ben’s という名前で知られてきた食品ブランドも、今年の夏のパッケージから笑顔の黒人の男性の顔がなくなり、Ben’s Original という名前に変わっています。20世紀後半まで米国南部では黒人男性の名前を呼ぶときにより敬意を持った表現である「Mister」を使わずに「Uncle」を用いていて蔑称という扱いになるためです。これは、商品の入れ替わる途中、新旧のブランド名が混在した陳列棚です。両側にあるのが新ブランドで再スタートした直後のパッケージ。

スーパーマーケットの陳列棚に見る時代の変化(2)人種差別反対を表明する動き_e0175918_00030064.jpg

このほかにも、ちょっと前に大手食品メーカーから出ていた「ジプシー風」ソースが「ハンガリー風パプリカ味」に変わっていました。

このワインのラベルにも、ハッとさせられました。

スーパーマーケットの陳列棚に見る時代の変化(2)人種差別反対を表明する動き_e0175918_00125776.jpg

「もしあんたが人種差別主義者やテロリストやただのクソッタレなら私のソーヴィニョン・ブランは飲むな!」です。





# by type_director | 2021-12-23 13:10 | Comments(0)