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意外なところに Gerstner の書体

モーゼル川のほとりの小さな町 Kobern-Gondorf に立ち寄りました。

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町の案内の表示に、意外な書体が使われていました。

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これはスイス・バーゼル市生まれのデザイナー、Karl Gerstner (1930–2017) のデザインした書体です。このように案内標識として屋外で使われているのを見たのは初めてです。
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10年以上前に、Gerstner 氏のデザイン理論に深く共鳴する若いドイツ人デザイナーからGerstner 氏の著書をいただいたことがあります。本文がすべてこの書体で組まれていました。私の語学力のせいも大きいのですが、なかなか読み進むことができずに途中で止まったままです。引っ張り出してみようかな。

こちら のサイトで、このアルファベットの文字が見られます。


# by type_director | 2022-06-19 16:10 | Comments(0)
「神が潜むデザイン」

『Japan Creators』というサイトの連載記事「神が潜むデザイン」に、Monotype のシニアタイプデザイナーの土井遼太さんが「ナールとゴナに見るデザインの真髄」を寄稿しています。

1970年代の写植書体のことが図版付きでわかりやすく書かれています。図版は大きく拡大できて、中村征宏氏による手描きの原字を隅々まで見ることができます。

記事は こちら




# by type_director | 2022-06-15 16:54 | お知らせ | Comments(0)
18世紀から19世紀の薬草の保存容器の文字

ドイツの6月は休日が多い月です。私も休日を利用してモーゼル川のほとりの町 Traben-Trarbach に行ってきました。

町の真ん中を流れるモーゼル川。

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上の写真やや左側にある三角の屋根は、モーゼル川の南側にあるこの塔です。近くには、Mittelmosel 博物館があります。

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18世紀から19世紀のものが多いその博物館に入ってすぐ夕立になり、外は真っ暗になりました。

短い時間でしたが、博物館員が私の質問に対して丁寧に説明してくれました。この薬草の保存容器の写真を自由に撮らせてもらい、たっぷり楽しんできました。

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この黒っぽい容器は、木製なのだそうです。

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薬草の表示などはラテン語で書かれているそうで、読もうとしても何のことか全くわからなかったのですが、文字の面白さは堪能しました。

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# by type_director | 2022-06-12 18:17 | Comments(0)
ハンバーガーの包み紙の楽しい書体

ドイツも屋外でのマスク着用義務がなくなり、外に出て買い物をすることが少し増えてきました。私は買い物をするときにまだ念の為に店内ではマスクをつけるのですが、ドイツの中でも店内でマスクをしている人は半数以下になってきている印象です。

お昼のハンバーガーを買いに、前から気になっていたお店に行きました。

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お店のロゴがめちゃくちゃ楽しそうです。

この書体は ITC Snap です。テンション高めのソーセージのキャラクターともぴったりあっています。

そして持ち帰ったバーガーの包み紙の文字は、インレタ(こすって剥がす文字転写シート)時代に人気のあった書体のひとつ Gillies Gothic Extra Bold Shaded です。

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インレタ時代の人気書体だからてっきり1970年代の書体かと思いきや、元々の影のついていないバージョンは活字書体。ドイツの Bauer 社の金属活字書体で、発売は1935年でした。

ずっと前にロンドンで買った1959年発行の活字見本帳にも載っていたはずと思って見たら、名前だけは載っていたけれど書体の見本の部分は空欄でした。

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この見本帳は私がイギリスに勉強に行っていた1990年にロンドン中心部の本屋さん Foiles の本棚でたまたま見つけたもので、たぶんずっと売れ残っていて発売当時の値段そのまま、3ポンド50で購入できたんです。この F C Avis の見本帳、こんなふうに書体名は載せているけど、ところどころ見本がないとかツッコミどころが満載で楽しいです。



# by type_director | 2022-06-03 16:27 | 書体見本マニア | Comments(0)
インクボールとドイツの印刷業

二つ前の記事で書いたインクボール ダッバー と呼ばれるものは、活版印刷の活字の上に薄く均一にインキをのせるためのタンポのような道具で、ゴム製のローラーができる19世紀より前はそれを使っていました。

これは数年前にベルリンの Deutsches Technikmuseum(ドイツ技術博物館)に行ったときに見た印刷機の展示。木製の印刷機(複製)とインクボールがありました。インキをつけるタンポ部分は革製で、木製の把手がついています。

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インクボールを使って活版印刷をしているのを見ることはまずないと思うのですが、ドイツでは印刷業のシンボルとして生き残っていて、印刷に関係のある場所でよく目にします。

ドイツの印刷業のシンボルは、インクボールを両手に持つグリフィンです。下はダルムシュタット市にある印刷博物館に飾ってあった、職人として一人前になった人に渡される証書です。使われている活字書体は、Rudolf Koch 作の Wilhelm Klingspor Gotisch です。合字(ごうじ)の使い方が見事です。

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下の写真の店は現在本屋になっていますが、インクボールを形どったこういうシンボルがあるので、少し前は印刷屋だったことが伺えます。この上の証書の飾ってある建物とは全然別の街ですが、偶然にも店のガラスに書かれた書体が Wilhelm Klingspor Gotisch でした。

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# by type_director | 2022-05-14 15:31 | Comments(0)