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『世界の文字と記号の大図鑑』
この本、すごいです。
数日前、原書の著者のひとりヨハネス・ベルガーハウゼン教授、原書の版元 Verlag Hermann Schmidt のシュミット=フリデリクスさんからこの日本語版を手渡していただきました。日本語版の売れ行きが良くてびっくりしたとおっしゃっていました。
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日本語版監修は小泉均さんです。オリジナルのものとは日本語版は判型もレイアウトも違います。日本の読者にも親しみやすいような書体の選択など細かな配慮も感じられて、さすがです。

Unicode 6.0 に収容されているグリフ(文字や記号など)がずらっと並べられています。それだけだとさすがに疲れるので、ところどころ一休みできるようにこういうページが出てきます。右下の風車のようなグリフは、二つ前の記事で書いたジョージアの文字です。
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もちろん、漢字や日本語の占める割合はかなり大きいです。単純な字でも読めない字がいっぱいある。
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このズッシリ感、「世界中の文字や記号が全部収められてる!」という満足感みたいなのがあります。もちろん、Unicode そのものはアップデートされていくのですが、ある時点での世界のグリフをこの「ひとつの塊」で見られるのはやっぱり印刷された本ならでは。
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by type_director | 2015-04-29 07:51 | Comments(1)
頭の平らな A コレクション その2
以前、 この記事 で、ドイツのあちこちで見かけた「頭の平らな A」をコレクションしました。その記事で見せた写真を二つだけ選ぶと、だいたいこういう A です。
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読者のかたから、そういうAはそれだけでドイツの印象を与えたり特定の国を想起させたりするのか、というご質問をいただいたので、写真でご説明しようと思います。

その質問を読んだのは、たまたまドイツのうちで新潟の実家から持ってきた荷物の整理をしている最中でした。そのときに目の前にあったのが、持ってきた大事にしている LPレコードのうちの一枚、Small Faces の名コンセプトアルバム『Ogdens’ Nut Gone Flake』です。Small Faces はイギリスのバンドで、ジャケットは伝統的な刻みたばこのラベルっぽいデザイン。
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ジャケットに目をやったら、たまたまそういう A になってました。手書き文字ですが、「…BY THE SMALL FACES」の部分、二回出てくる A はどれも横棒がついて台形っぽいデザインになっています。C のくるんというのといっしょで、昔からあるような装飾っぽいデザインにしたいという意図があったのでは。裏面もそうでした。
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私の個人の活字見本資料から、これは1900年前後のスコットランドの活字見本帳。まだちょっとアールヌーボー調の名残があって、装飾のついた書体のなかには頭の平らなAが多いです。
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なんなら A の頭の横棒のほうが、下の部分より幅が広いなんていうのも。下の列5文字目。
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もっとモダンな書体でも。イギリスで出版された活字の見本。Rockwell は20世紀前半のスラブセリフ書体ですが、A の頭の横棒はけっこう目立ちます。
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まとめると、スコットランドやイギリスでもそんな例はたくさんあったということですね。

スコットランドの活字見本帳が出された当時は、それが流行のスタイルだった。そういう蓄積があって、今の時代から見て独特の時代や様式を演出することはあります。「アールヌーボーっぽい」「昔風の装飾」みたいな。文字デザイン全体やときに文字以外の部分も使って。

あとは筆記体で、国や時代によっては学校などでアルファベットを独特の書き方で教えているところがあります。

でも、A ひと文字がそういう形をしているからといって、それが特定の国の雰囲気を醸し出すようなことがあるとは私は思いません。

「書体が特定の国の…」みたいな話って日本ではよく質問されるので、似たようなことを前に書きました。ご参考までに。

書体は特定の国の雰囲気を持ってるの? その1

書体は特定の国の雰囲気を持ってるの? その2
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by type_director | 2015-04-21 12:38 | Comments(3)
(グルジア改め)ジョージアの文字
最近、黒海の沿岸の国、「グルジア」の日本語での呼び名が英語の発音に近い「ジョージア」に変わったというニュースがありました。タイミング良く、そのジョージアのデザイナーと話をする機会があり、彼らの使っているアルファベットについて教えてもらいました。

これは新聞に使われている文字。
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アルファベットに大文字小文字の区別なはいのですが、見出し用に高さを揃えた文字デザインがあるというのが面白い。上の角張った文字は見出し用で、下の水色の部分に黒い文字が並んでいるのが一般的な文字の形のサンセリフ体。
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これはお札。
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「グルジア」はロシア語の発音に近いんだそうです。ちなみに、ジョージアの人たちの言葉では国の名前は「サカルトベロ」だそうです。
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by type_director | 2015-04-19 08:37 | Comments(0)
カリグラファーと看板書きのコラボレーション
この動画、必見です。

以前 このブログ で紹介した英国在住のカリグラファーけいこさんが、大阪に行きました。看板屋さんの板倉さん上林さんの書いた丸ゴシック体に筆書きのカリグラフィーでからみます。 こちら
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by type_director | 2015-04-04 01:11 | 日本の丸ゴシック体 | Comments(0)