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ザールブルクの古代ローマ博物館
まだまだ碑文が続きます。

会社から車で20分ほどの所にある、ザールブルクの古代ローマ博物館に行きました。紀元2世紀前後にこの地にあったローマ時代の城郭が19世紀終わりに発見されて、当時の城郭を再現した建物が博物館になっています。中では遺跡の一部や出土品を展示しています。
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これは当時の筆記具。板にロウを流し込んで、そのロウの表面をスタイラスと呼ばれる金属製のペンでひっかいていた。
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モニュメントや碑文もある。
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二行目終わりの NI 、VS(US) の処理に注目です。この時代には U 、W、J の字がなかった。
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by type_director | 2012-08-29 12:54 | Comments(0)
碑文を書き換えた例
二つ前の記事を書いたとき、これも載せようと思って数年前に撮った写真を引っ張り出してきました。

ローマのフォロ・ロマーノにある、セプティミウス・セウェルスの凱旋門。
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いっぱいある黒い点は、元々あったものです。この碑文は文字を凹み部分だけで表現したのでなく、まず文字の形を凹状に彫って、その凹みにブロンズ製の文字をはめこんで固定するということをしていて、ブロンズ製の文字の裏側のほぞを収めるためのほぞ穴を壁側にうがっていたわけです。いまはブロンズの文字はなくなっていて、凹みとほぞ穴だけが残っています。
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4行目がおかしなことになっている。「OPTIMIS FORTISSIMISQUE PRINCIPIBUS」と書いてある行ですが、文字とほぞ穴とが一致しないのがある。

調べてみたら、こういうことらしい。211年のセウェルス没後、彼の二人の子供カラカラとゲタは共同皇帝として即位したけれど、212年にカラカラがゲタを暗殺して、単独の皇帝となったカラカラの命によって元々この碑文にあったゲタの名前が削除されることになったそうです。

削除した文章の部分は一段掘り下げられているのかな? 肉眼ではちょっと確認できなかったけど、元の文字の凹みは目立ちません。でも、ほぞ穴は深いからはっきり見えます。たぶん、書き換えられたときに元のほぞ穴は埋められたんじゃないかと思うんですが、大理石より長持ちしなくて、風雨にさらされてなくなっちゃったのかな。

新しいのは元のよりちょっと上に彫ってある。
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元の文章は「P. SEPTIMIO L. FIL GETAE NOBILISSI(セプティミウスの貴い息子ゲタに)」だったそうで、よーく見ると「P・SEPTIMIO」くらいはわかる気がする。ピリオドは上下の中央にきます。

原文の文章や解説は こちら を参考にしました。
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by type_director | 2012-08-19 07:57 | Comments(0)
次回 TypeTalks は2周年だから質問大会!
これまでのゲストにいろいろ質問をぶつけよう! 

事前に集めた質問のなかから、ゲストができるだけ多くの疑問に答えるという構成にします。

これまでのゲストのうち、前回のストーンカッティングの話でお呼びしたイギリス在住のゴードン恵美さん以外は総出演! ぜいたくー。

10人+スカイプ参加の私を含めて11人、これだけいれば、たいていのことには答えられるだろー。

日時は:
2012年9月29日(土)
18:00 – 20:00

詳細とお申し込みは こちら
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by type_director | 2012-08-16 12:32 | お知らせ | Comments(0)
石彫りで間違ったら
先週ミルウォーキーから戻りました。

ミルウォーキーからフランクフルトは直行便がなかったので、ミルウォーキー発シカゴ行き国内線に乗ってシカゴで乗り換える予定でしたが、ミルウォーキー発の便が欠航ということをカウンターで聞かされてちょっとビックリでした。

シカゴまでは路線バスがあると言われて、発車時間ギリギリで間に合い、予定通りの便でドイツに戻りました。

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これはミルウォーキーの街にあった教会。

こないだ7月21日の TypeTalks で、石彫りの実演をしてくれたゴードン恵美さんに、「彫っていて間違ったらどうするの?」という質問をしました。いくつか方法があるそうです。間違いの部分をゆるやかに凹ませるように削るとか、全体を削るとかあるみたいですが、何かで埋めるというのは恵美さんは言ってなかった。

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これは P を彫ったときに間違って R にしちゃったみたい。最初っからその間違いを隠そうとしなかったのか、それとも何かで埋めたのが取れてしまって間違いが見えるようになってしまったのか。

やっぱり、埋めるというのは、長い目で見た場合ダメなんだろうなー。
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by type_director | 2012-08-14 20:31 | Comments(4)
ミルウォーキーの歩道
ミルウォーキーの歩道は、コンクリートの板が並べられています。そのコンクリート板には、メーカーの名前が。初めて見たときはちょっと驚いた。鋳物のマンホールとかと違って、たぶん一手間よけいにかかるわけだから。製造の工程で、平らにならしたコンクリートが乾かないうちに、名前の型を押しつけているみたいです。

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すべてに入っているわけではない。名前のあるのとないのがある。かというと、並べ方によっては二つのメーカーの名前が隣り合うことも。ロゴみたいに微妙なデザインや絵柄を表現することはできないわけだけど、メーカーが違えば、字も違います。

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by type_director | 2012-08-06 18:12 | Comments(0)
ミルウォーキーのレタリング観察ツアー
観察ツアーの写真、載っけます。

ミルウォーキーの「歴史のある第三区(Historic Third Ward)」を中心にまわりました。リーダーは地元のデザイナー。
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消えかかった手書きのレタリング。
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周りはこんな感じ。ツアーのメンバーの一人がこの車を見て「Back to America!」って嬉しそうに言ってました。
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ガード下をくぐる。
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カーペット屋さんの外壁。
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「なんでこれ裏返しになってるの?」と尋ねたら、地元のデザイン学校の先生がさらっと答えてくれました。

「この路地は、何十年も前から荷物運搬用のトラックが出入りするところで、荷物を積むために必ずバックして入ってくるトラックの運転手が、バックミラーで見てすぐわかるように反対にしてあるの」だそうです。
そうか、車高の制限だ。
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一人で歩いていたら、たぶんわからなかった。これが地元の人と行くツアーの良さです。

ツアーが終わって、近くのレストランでいっしょにお昼を食べました。ミルウォーキーの人は Milwaukee のことを「ミルウォーキー」と言わない。「ムワーキー」って言ってる。
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by type_director | 2012-08-04 19:05 | Comments(1)
広告塔・アメリカ、ミルウォーキー編
アメリカからの更新です。

TypeConコンファレンスのため、おとといからミルウォーキーにいます。

フランクフルトから9時間かけてシカゴ空港に到着、入国審査だけで1時間待ち。乗り換えなのにいったん預け入れ荷物を受け取るのが面倒です。

国内線カウンターまで荷物を引っ張っていって、荷物を渡すとき係員に「急げ!」とか言われながら国内線に時間ギリギリで乗り換え。午後4時前のミルウォーキー空港到着でしたが、いくら待っても荷物が出てこない。前にも荷物が届かないことがあったので、慌てず手続きをしました。タクシーに乗ってホテルに入ったのはけっきょく午後6時くらい。

前の時は4日目くらいにやっと届いたので、着替え等はいつも2日分は手持ちの荷物の方に入れてますが、あらかじめ買い物をする場所を見つけておこうとホテルの周りを一回りしてきました。劇場と銀行しかなくて、10分くらい歩いてちっちゃなコンビニエンスストアが一軒だけ。水を買ってきて、疲れていたので早く寝ました。

翌朝、荷物も届いて、地元のデザイナーといっしょのレタリング観察ツアーに参加しました。その時の写真はまたあとで載せますが、まず広告塔から。

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ミルウォーキーの中心部にあるホテルの周りには劇場が多い。この芝居やバレエの広告塔は、電動でゆっくり回転します。
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きょう、この広告塔のある角の交差点を渡っていると、反対側から、鹿の着ぐるみを着た人がスケートボードで走ってくる! ジャージにはバスケットボールの Milwaukee Bucks のロゴ。「Give me five」のポーズを取りながら近づいてきたので、すれ違いざまに勢いよくハイタッチ! 気分良いです!
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by type_director | 2012-08-02 12:11 | Comments(0)