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T-h 合字(2)
そういえば、うちにある本の中にも T-h 合字の使用例があったな、と思って探してみました。

書体は、Adobe Garamond です。この本、ページによってはいろんな書体を使っていて面白いと言えば面白い。でも、ピリオドの後に2つスペースを入れていたり、要所要所でアラが目立ってしまうので、欧文組版の良いお手本とはいえないかなー。

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by type_director | 2012-03-28 20:48 | Comments(1)
T-h 合字
おととい3月24日は TypeTalks でした。

テーマは、欧文組版について。私はスカイプで参加していました。経験豊富なコンさんの用意してきた組版例がとても良くて、会場のみんなもききたかったんでしょうね、いつも以上に活発な意見交換がされていて面白かった。

Adobe Caslon や Adobe Garamond を InDesign などアドビ社のグラフィック用アプリケーションで使うと、英文でよく出てくる「The」などの T-h の組み合わせが自動的に合字(ごうじ)になるように設定されているんです。下の図、左側二つがアドビのフォントを使って組んだ「The」。

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これは好みの問題で、使ったから、あるいは使わないから間違いとかそういうことはないです。

24日の TypeTalks では、会場から「どうやって T-h 合字を避けるか」という質問が出ました。みんながいろいろ知恵を絞っているところとか笑ったー。そこで私がひと言。
「そんなに T-h 合字がイヤなら、別のフォント使えばいいじゃん。」

Stempel Garamond とか、たいていのライノタイプの定番フォントには T-h 合字がありません。必要性を感じないからつくっていない。

カリグラファーでデザイナーでもあるアメリカのポール・ショーさんも、T-h 合字ってどうなのって思っている。 こちら のページの真ん中あたり。彼は、カリグラフィではよく T-h をつなげてスペーシングを調整するけど、文章組になるとやっぱり違和感があるということを書いてます。

アドビのフォントにこの T-h 合字を入れる決断をしたのはロバート・スリンバックさんです。彼にこれについて直接尋ねたときの返事は、『フォントのふしぎ』173ページに載ってます。


3月28日追記:akira1975 さんが紹介してくれた Typophileのスレッド もどうぞ。
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by type_director | 2012-03-27 03:47 | Comments(8)
竹尾賞記念展示会・『フォントのふしぎ』最終ノミネートに
紙の竹尾さんが2年に一度選ぶ竹尾賞。竹尾さんのホームページの文章をお借りすると、「ヴィジュアル・コミュニケーションのあり方を深く洞察する活動、またはその発展に努力している人を推奨・称賛し、表彰するもの」だそうです。

この二年間に出た書籍の中で、私の『フォントのふしぎ』が最終ノミネートに残りました。優秀賞と審査員賞を受賞した書籍と評論、最終ノミネートのものも含めて計13点が、神田にある見本帖本店2Fで展示されます。3月27日(火)から4月11日(水)まで。

豪華本や学術書が受賞することが多いので、一般向けの本が受賞候補になるのは珍しいそうです。

詳細は こちら をご覧ください。
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by type_director | 2012-03-26 02:59 | お知らせ | Comments(0)
リンゴ酒エクスプレス
こないだの日曜日、フランクフルトの街を走る観光用の電車「Ebbelwei-Express(リンゴ酒エクスプレス)」を借り切って長男の15歳の誕生パーティをしました。
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車輛外側のサイケデリックなイラストが、70年代っぽいです。なんかビートルズの「Yellow Submarine」のイラストに近い。
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「Ebbelwei-Express」のフォントは ITC Bauhaus (バウハウス)です。
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デザイン運動としてのバウハウスは1920年代なんですが、このフォントの雰囲気は制作された時代(1975年)を反映して70年代っぽい。

ちなみに、「Yellow Submarine」のロゴの元になったフォントは Amelia (アメリア)です。1965年制作。

追記:1枚目の写真、車輛前面上部の愛称の表示窓「Ebbelwei-Expreß」の文字は、別のフォント
Pump(ポンプ)です。
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by type_director | 2012-03-22 12:46 | Comments(6)
タイプデザインコンペティション!
モリサワのタイプデザインコンペティションの審査員を務めます。
審査員の顔ぶれは こちら
応募については こちら をご覧ください。
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by type_director | 2012-03-16 08:34 | お知らせ | Comments(1)
「パン書体」
ドイツ語には、Brotschrift (ブロート・シュリフト)という言葉があります。直訳すると「パン書体」ということですが、本文用書体という意味で使われています。

調べてみたら、活字時代の組版工が日々のパンを手に入れる、つまり収入を得るための書体、ということらしい。

こないだパン屋で買ってきたバゲットの包装紙に使われていたのは、Futura(フツラ)でした。
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Futura がドイツでもイスラエルでもよく使われているという例を集めたブログ「ここにも Futura」にもこの写真を載せようっと。

ちょっと用があって旅に出ます。次の更新は17日ころになります。
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by type_director | 2012-03-07 13:32 | Comments(2)
ドイツの歴史上の人物切手
先週、ネットで古本を購入しました。そのときに送られてきた封筒に貼ってあった切手です。ドイツの歴史上の重要な人物らしいです。左のほうは Bodoni で、右のは Garamond で組まれています。
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日本の人から今でもときどき尋ねられるのは、「国を象徴する書体があるって本当ですか?」「イタリアに関係するものは Bodoni、フランスに関係するものには Garamond で組むのが常識ですよね?」みたいなことです。それは、単なる都市伝説です。この切手でわかるとおり、何の問題もありません。

このブログの最初の方の記事には、「書体は特定の国の雰囲気を持ってるの?」シリーズがありました。それも参考にしてみてください。

「問題を起こしてしまう書体選び」の話は、人の注意を引きつけるので伝わりやすい。実際は、たいていの書体はどの国で使っても問題ないんです。独特のクセのある筆記体とかは、読み慣れていないと C か T かわかりづらい、みたいなのはありますけどね。

でも、「どの国で使っても全然問題ないよ」という話にはセンセーショナルな要素がないので、広まりやすいのは都市伝説の方になっちゃうんですよね。

フツーに使われている例をここで見て、やっぱり使って大丈夫ってことが伝わればいいかなと。

「Futura という書体にはナチスのイメージがまとわりついている」なんて都市伝説もありました。それについては、専用のブログ「ここにも Futura」をつくっています。

このブログが始まったのは2009年の3月6日ですから、今日でちょうどまる3年です!
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by type_director | 2012-03-05 01:08 | 書体が特定の国の雰囲気? | Comments(8)
Tシャツをデザインしました
私がデザインしたTシャツです。今年5月にバンコクで開かれるタイポグラフィ・イベント用。 こちら の下から2番目、黒のシャツで赤の「B」のやつです。

こちら で拡大図とかサイズとか見られます。注文もできます。599バーツです。

私は5月にバンコクに行くときに買ってこよう。ここでも書きましたが、本当は去年の10月に行われる予定だったんだけど、洪水で延期になりました。

私用したフォントは Akko Rounded(アッコ・ラウンデッド)です。
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by type_director | 2012-03-01 01:26 | Comments(0)