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ペリエのラベル
アメリカ出張の後、7月25日にルクセンブルグに行ってきました。これはレストランで食事したときに出されたおなじみペリエの瓶。ラベルが面白かったので撮りました。書体名ぜんぶわかる? 「Ahhh! Paris」はいかにもフランスって感じの書体ですよね。 
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by type_director | 2009-07-29 20:12 | Comments(3)
TypeCon のようす
読者の rumico23 さんから良い反応が返ってきました。ここで調子に乗って、もうひとつだけ TypeCon の記事を。これでコンファレンスの雰囲気がつかめるんじゃないかと思います。

参加者に配られるバッジ、そしてバッグ。中に各フォントメーカーのカタログなどがどっさり入ってきます。
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これは今回会場になったホテル。この中の大ホールや会議室を借りて4日間ぶっとおしでタイプづけです。参加者もたいていは同じホテルに泊まります。
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コンファレンスの中身はいろいろ。午前一回、午後一回、30分のコーヒーブレイクが入ります。昼食は1時間半くらいだったか。とにかく休憩が多いから気楽です。講演だってぜんぶ見なきゃいけないわけじゃない。興味がないテーマの場合は、外に出て買い物しても街のレタリングを見てもいいわけです。自分のフォントを持ってきていろんな人に意見を聞く、というのも手です。私はそれを90年代にやってました。だから人にも勧めました。とにかく、「義務」でなくて自分の好きなように楽しんで、ひとつでもなにか発見があればいいんです。

コンファレンスにパーティはつきもの。私は自分の講演の準備とかあったので、最後の日にしか行かなかった。これはホテルからパーティ会場に向かうのにチャーターしたスクールバス。
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後ろはこうなってます。
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これを撮っているところを、後ろからジョン・ベリーに撮られた。今回のバッグの中に、ジョンの書いた小冊子が2冊入っていて、正しい引用符の使い方とかいろいろ初心者向けの解説が書かれていた。これは良いなと思った。

バスに乗ったら冷房が効き過ぎで寒い!冷風を避けようと一番後ろのクーラーの真下の席に座る。あとから来た人に「学校ではトラブルメーカーはいつも一番後ろに座るんだよねー(笑)」などと軽口をたたかれながら30分かけて到着したパーティ会場はこんなふう。なにこれ? 住宅街の普通のお店、と思ったら...
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中はこんなふうでした。昔の看板が取り外されたのが飾りとして置いてある。タイポマニアの心をくすぐる、こういうところを選ぶわけです。実際この入り口でジョン・ダウナーが「この書体はどこそこのアレに似ている...」とブツブツ言い始めた。
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パーティが始まって、あとは10時半まで他の参加者とおしゃべりです。
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なんかアメリカってなんでも量がスゴイ。
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そういうスケール感の違いとか、冗談の受け答えとか、気楽な雰囲気とかひっくるめて味わえるところがイイんです。
TypeCon の話だけで4回も書いちゃいました。きりがないのでこのへんで...
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by type_director | 2009-07-28 19:36 | 講演やコンファレンスの記録 | Comments(4)
TypeCon で書体批評とプレゼンテーション
さて、私はレタリング観察ツアーに行くのが目的だったわけでなく、仕事で行っているわけで、出番はちゃんとこなしてきました。今回は二つ。恒例の「書体批評」が18日、プレゼンテーションが19日。

18日土曜日、朝6時15分に墓地に向かって出かけていって、戻ってきたのが10時半くらい。コンファレンスの講義をしっかり聴いて、12時半くらいから別室に行って、カーターさん、ダウナーさん、そして今回特別ゲストのウンガーさんと軽い打ち合わせをしながら待つ。これはダウナーさんがいつも手書きで描いてくる「書体批評」の呼びかけポスター。逆光で上手く撮れませんでした。
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参加者が持ち寄った書体のレベルはかなり高いです。カーターさん、ダウナーさん、ウンガーさんと私がそれぞれ思い思いのアドバイスをします。1時間半があっという間に終わりました。

19日は、フルティガーさんとの共同制作で14ヶ月を費やして完成にこぎ着けた新しいファミリー、あの定番書体 Frutiger を全面的に改刻した Neue Frutiger(ノイエ・フルティガー)の制作時のエピソードを写真で見せるプレゼンテーションで大きな拍手をいただきました。話がうまかったというわけでなく、フルティガーさんが元気そうに仕事をしている姿を見てみんな拍手したんだと思います。
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この書体については、数日中に日本語での告知があります。その時はまたここに載せる予定ですが、待てないという方はしばらくの間 こちらの英語のサイトで、どんなふうかご覧ください。

私のプレゼンテーションでは、笑えるエピソードを三つ入れました。アメリカでのコンファレンスで楽しいのは、そういうときにちゃんとバカウケしてくれること。それでも私は気が小さいのでプレゼンテーションの前に緊張しちゃうんですけどね。あとは気楽にいろんな人と話ができること。友達に会いに行く、みたいな感じです。

毎回つらいのは、会場(毎回開催の場所が違っても)の冷房が私には効きすぎなことです。私は会場の一番後ろのすみっこの椅子のないところに立って、寒くなったら人の邪魔にならないように廊下に行って熱いお茶をとってきては聴いていたんですが、パネルディスカッションの前にそうしていたら主催者の一人ケントさんに壇上から「アキラ、もっとこっちに来なよ、次のはスライドがないから!」と言われました。聴く方も自由に部屋を出入りできるし、主催者も聴く側も友達みたいな、そんな気さくなコンファレンスなんです。

今回、2年ぶりにカーターさんと会ったので、「マシュー聞いた?」と声をかけて、サントリーさんとキリンさんとが統合に向けた話し合いが進んでいるらしいことを話しました。サントリーさんのロゴでは、カーターさんと微力ながら私とが関わっているので。日本が大好きなカーターさんは「これでまたロゴの話がきてくれるといいんだけどね!」と笑っていました。
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by type_director | 2009-07-23 13:18 | 講演やコンファレンスの記録 | Comments(0)
TypeCon レタリング観察ツアー 2日目
2日目、7月18日はアトランタ中心部から近いオークランド墓地をグラフィックデザイナーのアリソンさんの案内でまわる「墓地のレタリング観察」。

朝7時半に現地集合ということで、土曜日だし電車の本数が少ないだろうと同僚のオトマーと私がホテルを出たのが朝6時15分。まだ夜が明けてない。
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7時15分には墓地に到着。このオークランド墓地の目玉は「タイポグラフィのセクションがある」(!)でしたが、やはり朝早いのがきつかったのか、参加者は3人でした。
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でも、お墓のレタリングは非常に興味深いものがあって、またアリソンさんの説明も丁寧で実によかった。これがその「タイポグラフィのセクション」です。1914年に建てられたお墓だそうで、当時と今とでは「タイポグラフィ」に対する概念が少し違っています。ここに眠っているのはアトランタのタイポグラフィ組合の人たち、主に新聞社などで働いた植字工たちで、小さい板状のがその人たちのお墓です。28基あるそうです。
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by type_director | 2009-07-22 17:04 | 講演やコンファレンスの記録 | Comments(0)
TypeCon レタリング観察ツアー 1日目
アメリカのアトランタで開かれた TypeCon のなかの、レタリング観察ツアーに2日間連続で参加してきました。1日目は7月17日、アトランタはドイツより6時間遅くて、ちょうど時差ぼけとタイミングがあって朝7時15分集合でも全然問題なかった。何でこんなに早いのかというと、日中の猛暑を避けるため。実際この日の午後は、ほぼ日本の真夏状態で気温(体感)33度、湿度が高かったから正解でしょう。あと、10時半にホテルに戻って解散なので、せっかくの盛りだくさんのコンファレンスの講義を聴きたい人にも好都合な時間設定です。

この日は約15人が参加、ホテルのロビーで集合してからポール・ショーさんの案内で電車に乗って街の中心部まで行き、あれこれ見て歩きました。真ん中の、赤いシャツでバッグを二つたすき掛けにしている人がショーさん。
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やっぱり15人がぞろぞろと歩いて、街の看板を見あげてガヤガヤ言いながら写真を撮っているというのは、一般の人から見てかなりヘンなんでしょうね。
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このビルの文字を見ながら「このMってなんか狭くない?(参加者)」「Eの横棒の位置が上すぎで短いんじゃない?(別の参加者)」「これは19世紀のアール・ヌーボーの影響でそうなっているんだ。今見るとヘンだけど、当時はそういうバランスが普通だったんだね(ショー)」なんて話している途中、このオフィスにいる人が、上の窓のブラインドの隙間からこっちを見て携帯電話で「ヘンな集団」の写真を撮ってた。
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ただのマンホールに群がって写真を撮りまくる15人...
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GAP Co の G が良い味出してます。
別のマンホールに夢中になっているうちに私と他の数人は取り残され気味になる。
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そのなかにうちの社長もいましたよ。

この改装中のナイトクラブで追いつく。
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ホテルに戻るために電車に乗ります。「こういった公共交通機関のサインで Times Roman はちょっと珍しいねー」「サンセリフ体が普通だよね−」なんて話しながら。
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by type_director | 2009-07-22 14:35 | 講演やコンファレンスの記録 | Comments(1)
小冊子プレゼントのお知らせ
アメリカのアトランタで開かれた TypeCon からきのう戻りました。

6月にこのブログで紹介した小冊子『Mr. Typo and the Lost Letters』のプレゼントのお知らせです。
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ライノタイプの日本代理店エス・ディ・ジーから連絡があって、ライノタイプ新製品ご購入の方とメールマガジン愛読者10名様に(こちらは抽選)プレゼントだそうです! 数に限りがあるのでお早めに。7月21日の時点で、メールマガジン愛読者からの応募はすでに30人だそうです。

プレゼントについての問い合わせ先やメールマガジン登録申込みは エス・ディ・ジーのウェブサイト をご覧ください。
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by type_director | 2009-07-22 13:55 | Comments(0)
出張のお知らせ
明日7月16日から、毎年夏に北米大陸で開かれる書体デザインのコンファレンス、 TypeCon に参加のため出張します。新しい記事を書いたりコメントにお答えしたりできるのは7月22日以降になります。ご了承ください。

コンファレンスでは、私はマシュー・カーターさんらといっしょに「書体審査」という枠を受け持っていて、書体デザインを持ち寄った人にアドバイスをします。また新しい書体の発表もすることになっています。

コンファレンスのようすは、帰ってきたら載せます。お楽しみに。
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by type_director | 2009-07-15 07:39 | Comments(0)
合字(4)
T-h 合字について、読者の o_tamon さんからの以下の質問にお答えします。
「『Th』のような普通に組むとその部分だけ字間が広がって見えてしまうのを解消する機能もあると聞いたのですが本当でしょうか?」

例は Adobe Garamond Regular です。この図の、上は合字でない Th 、下は T-h 合字です。
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OpenType 機能の「合字」を選んでおくと、f-i の組み合わせでは自動的に fi 合字になるのと同じように、T-h の組み合わせは合字になります。

これについて、実は2008年に Adobe Garamond Regular のデザイナー、ロバート・スリンバックさんにインタビューしていたんですよ。『欧文書体2』後半の記事にするためのインタビューだったんですが、インタビューの量が多かったのと内容が濃すぎたためボツにした部分です。スリンバックさんの回答のうち半分以上は削ったかな。他のインタビューも同様です。

T-h 合字について、彼は「賛否両論あった」けれども、「来たるべき時代の標準になるだろう」と言っています。たしかにアキの部分を見ればよくなったように見えますが、問題は慣れですね。今のところ、Adobe の書体以外でこの合字が入っているのは少ないと思います。

ただ、デジタル以前にもT-h 合字の試みはいくつかあって、スリンバックさんも「自分の発明ではない」とハッキリ言っています。私の知っているところで有名な書体は、ヘルマン・ツァップさんの Palatino Italic(金属活字、1948年)があります。これは当時その書体を鋳込んでいたステンペル社の見本帳で、ツァップさんからもらったものです。

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ツァップさんと私とでつくったデジタル書体 Palatino nova には、T-h 合字は入れていません。
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by type_director | 2009-07-14 03:46 | Comments(4)
「似た」フォントって(2)
デザインはほとんど盗用であっても、フォントの名前を変えればいちおう法的にはひっかからない、という例のもっとそっくりなのが、有名な Palatino(パラティノ。1948年ヘルマン・ツァップ作)のクローン Book Antiqua(ブック・アンティーカ)です。書体デザインに詳しい人は、Helvetica と Arial との違いを見分けられると思いますが、こうなると私も見分けられない...
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1993 年にツァップさんが ATypI (国際タイポグラフィ協会)を脱退したのは、その年のコンファレンス会場で「フォントの保護」をうたった講演をしているにもかかわらず、 大手ソフトウェア会社が会場で Book Antiqua の入ったフォントデータのディスクを無償配布する、ということをしたからです。この話をしてくれた私の友人も含め、良識ある参加者はそれに抗議してすぐにディスクを突っ返しています。

その大手ソフトウェア会社は、それ以前に Arial を自社のOSに搭載していたので、「またか」ってことでデザイナーのフォーラムなどで叩かれてさらに世論の反発を買いました。いよいよ風当たりが強くなって、ようやくライノタイプ社に正式に Palatino のライセンスを申し出たのが Palatino Linotype です。これは、原図はライノタイプが提供してデジタル化はモノタイプ社で行っています。しかし、その後も Book Antiqua は搭載・販売され続けていて、ツァップ氏は怒っています。

ツァップさんが書いた記事「書体デザインに未来はあるか」(注)の中からごく一部を要約します。
「大手ソフトウェア会社が“Book Antiqua”と称して Palatino の低級なコピーを搭載しているが、私には何も知らされておらず、デザインの修整もできないし、当然1セントのロイヤリティも支払われない。大会社ならば、自ら最高の Palatino を開発して使うべきではないのか。書体制作には数年間かかるが、それをコピーする側は何の手間もかけていない。何も知らないユーザーは、その会社が書体の開発費を正当に払っているものと思いこむのではないか。」
(注):TIA (Typographers International Association) の会報、1994 年 2 月号に掲載された。

結局、大手ソフトウェア会社は、書体 Frutiger (1976年アドリアン・フルティガー作)にそっくりな Segoe(シーゴー*)という書体を委託して開発し、自社のOSに搭載しています。これに対してもライノタイプは大手ソフトウェア会社に抗議をして、ライノタイプと無縁の多くのデザイナーも反対運動をしましたが、Segoe はいまも使われています。

ライノタイプ社の前の社長は、Segoe の件で打ち合わせの時に、私にこう言ったことがあります。「抗議とか訴訟とかに時間とお金を使うより、その費用をフォント開発に回して、どんどん新しいフォントをつくり出すメーカーだというプラスのイメージを持ってもらった方が近道ではないか。」 良質な新しいフォントを開発し続けることでユーザーの信頼を勝ち取り、書体メーカーに利益を還元したくなるような雰囲気をつくろうという姿勢です。これには私も賛成です。ただ、時間のかかることだとは思います。

* この発音については、読者の方から助言をいただいて米国式の発音に近い表記に書き換えました。最初は「セゴエ」とドイツ語式で書いていました。ななしさん、ご助言有り難うございます。
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by type_director | 2009-07-10 06:33 | Comments(4)
「似た」フォントって
こういう質問をいただきました。

「『〜という書体を元にした』や『〜に似た』というフォントを作る場合に、それは著作権の問題等に関係するのでしょうか?」

これも、図を出したほうが分かりやすいので記事として載せます。

まず、「〜に似た」のほうからいきましょう。書体デザインの業界で不思議なのは、文字のデザインをかりにそのまま盗用しても、名前さえ違っていればいちおう法律的には問題ない、ということです。名前は商標登録できるけど、字の形はできないと。(ドイツには書体デザインの登録制度があります)

でも、書体の名前だけすげ替えて売るとか配布するというのは、モラル的にどうなのか、という点で騒がれたり、メーカーからクレームが行ったりしますけどね。ライノタイプ社には、そういう盗用デザインの検索専門の担当者がいます。

ちょっと前に騒がれた(というか多くのデザイナーにすっごく嫌われた)Arial (アリアル)は、ライノタイプのトップセラー書体 Helvetica(ヘルベチカ)のクローンだと言われました。大手ソフトウェア会社が、ライノタイプにライセンス料を払わずに「素人目には Helveticaっぽい書体」をOSに搭載したわけです。実際に重ね合わせると、文字の輪郭そのものは微妙に違っています。でも、字幅がぴったり同じなんです。ここです。書体デザイナーを始め、文字に詳しいデザイナーの多くが「反 Arial」を声高に叫んだのは。

書体のデザインには時間がかかります。大変な忍耐が必要なんです。書体デザインの時間の半分は、字幅の調整に費やされます。文字の輪郭がきれいにできた、というだけでは終わりじゃないんです。それが並んで単語になったときにどうなのか、ということの検証の作業が大事なんです。しかも、ロゴと違って前後に来る文字は単語によって当然変わる。予想される多くの組み合わせをあらかじめ書体デザイナーがテストして、気の遠くなるような回数の字幅の調整をしてから初めて世に出るわけです。その苦労を知っている人、つまりプロフェッショナルから Arial が嫌われるのは、その字幅を Helvetica と全く同じにしてあるからです。

ある書体制作ソフトウェアで見た、 Arial の字幅の数値。クリーム色の細長い枠に「278」とか書いてあるのが字幅の数値です。
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これが Helvetica です。全く同じでしょ?
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こういうふうに、単語を組んでもぴったり同じです。
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でも、法律的にはなんにも問題ない。書体デザインというのは、非常に弱い商売なんです。「こんなビジネスモデルがあるのか」って人に驚かれるくらいです。

「〜という書体を元にした」のほうは、それに比べると多分に独創性の入ってくる余地があります。過去の金属活字の書体をヒントに、というのはこっちの部類です。ただ、昔の書体のコピーをしたんじゃあ意味がない。私は金属活字の書体をヒントにするときに、自分に出す課題があります。

1.その書体を現代に蘇らせる意味があるのか
2.元にした土台の金属活字書体を超えているか
です。2のハードルはかなり高いですよ。でも、超えることができたら、それは「猿真似でなくオリジナルになった」ということです。
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by type_director | 2009-07-09 22:09 | Comments(6)